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夜明けの快楽。

普通の男子高校生がアニメ鑑賞と一人旅をするだけのブログ

【アニメ"セイレン"放送記念】キミキス-pure rouge-に登場する電車について

アニメ

 2017年1月5日深夜放送予定のアニメ"セイレン"。"アマガミの9年後"を舞台とした作品として注目が集まっています。一方で、アマガミの前作"キミキス"のアニメ版は黒歴史とされており、あまり話題にあがることがありません。そんなアニメ版キミキスに登場する、ちょっと変わった"電車"について、今回は取り上げようと思います。

 

【目次】

 

キミキスキミキス-pure rouge- について

キミキス』 (Kimikiss) は、2006年にエンターブレインから発売された、PlayStation 2恋愛シミュレーションゲームソフト。

過去にエンターブレインが発売した恋愛シミュレーションゲームソフト『トゥルー・ラブストーリー』シリーズのスタッフが制作に携わっており、『キミキス』は、次作の『アマガミ』と共通しているところが一部ある。

テレビアニメは『キミキス pure rouge』のタイトルで、2007年10月から2008年3月まで放送された。全25話。TV放送は24話まで、残り1話はDVD最終巻の収録とネット配信のみ。

キミキス - Wikipediaより一部改変

 キミキスアマガミセイレンと舞台を共有しており、アマガミが1999年頃、キミキスが2006年頃、そしてセイレンが2008年頃を時代設定としているとされています。

 

アニメ化、そして黒歴史

 キミキスが発売されてから二年と四カ月後、J.C.STAFFによって キミキス-pure rouge- のタイトルでアニメ化されます。2010年と2012年に放送されたアニメ版アマガミ(AIC制作)がギャルゲ原作のオムニバス形式アニメの成功例として名高く、それを踏襲するとみられるセイレンにも期待が高まっている一方で、アニメ版キミキスは「キミキスのアニメはなかった」と原作ファンから言われるほどの黒歴史とされています。

主な改変

主人公であったはずの相原光一は真田光一と相原一輝という二人のオリジナル主人公となり、アニメオリジナルキャラクターである甲斐栄二の登場、水澤摩央は主人公達と何年も会っていないフランス帰りの帰国子女という設定変更されるなど、ゲームの登場人物に名前が似ている登場人物によるオリジナルストーリーとなっている。(当初はエンターブレインなどが主張したオムニバス形式を採る動きがあったものの、監督となったカサヰケンイチの意見で群像劇になったといわれている。)

アニメ版での物語は、真田光一、水澤摩央、相原一輝の三人のそれぞれの恋愛を中心に描かれている。純愛がテーマであったゲームとは全く違うオリジナルストーリーであり、三角関係や心変わりが中心となった愛憎劇となっている。

キミキス - Wikipediaより

黒歴史たる所以

  この作品が黒歴史とされる第一の理由はやはり原作にはない愛憎劇を展開したことによる最終話における主人公真田の"心変わり"にあるでしょう。しかもよりによって「そこじゃなくてもいいだろ!」と思わず突っ込んでしまうようなタイミングで真田は実に自分勝手にヒロインを突き放します。あまりの酷さに最終話コメントにて出演声優さん達も真田を庇いきれないほどでした。ここら辺の真相は是非皆さんの目でアニメ本編を確認して頂きたいと思います。

 またこのようなシナリオを、オムニバス形式を断念したエンターブレイン(高山氏)側の確認・承認をもってアニメ制作に取り掛かる予定であったが、カサヰ氏側のシナリオ作成が遅れたために、高山氏側は確認時間がほとんどなく、シナリオに対する要望をあまり通すことが出来なかったということがあったそうで、さらにこのアニメを黒歴史にしています。

 ただ個人的にはもう一人の主人公・相原サイドのストーリーと甲斐栄二と言うオリジナルキャラクターを登場させた点はよかったと思います。甲斐君はもっといい活かし方があったようにも思えますが...

 

 

アニメ版キミキスに登場する電車について

 ここから本題。アニメ版キミキス第四話などにおいて、電車の描写があります。それがこちら。

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 一見すると広島地区で未だ現役の旧国鉄車両(通称"末期色")を彷彿させるようなデザインですが、一体この車両は何者なのか。そのことについて今回は紐といて行きたいと思います。

 まず車両の形式ですが、関東南部在住の方はおそらくおわかりでしょう。そうです、横須賀線総武本線(快速線)で現役のJR東日本E217系(下図)です。

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  アニメにおける車体と実際の車両は大体が一致しています。スカートも、同車両の未更新車と一致しています(写真は更新車)。

 つづいて色ですが、黄色で覆われた車体や、ドアや前面窓下の銀色などから西武鉄道の車両をモチーフにしたと言えるでしょう(下図)。

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画像提供:おきあみ@お絵描き修行僧 (@muneeso321) | Twitter

 

このような車両が生まれた訳

 ここからは推測になりますが、おそらくキミキスの舞台が銚子近辺であること西武線の駅がアニメ聖地になっていることが大きくかかわっていると考えられます。

 先述したとおり、キミキスは架空の町輝日南(きびな)を舞台としていて、こちらについてのモデルの都市ははっきりとしていません。一方で後発のアマガミの舞台は輝日東(きびと)であり、こちらは銚子市がモデルとされています。輝日南と輝日東はその地名から、またアマガミ主人公の橘純一の中学生時代に同級生で、好意を寄せていた女の子が輝日南高校に通っている事などから隣町であり、すなわち輝日南は銚子付近であると推測できます。

 また、アニメ版キミキスにおいてヒロイン星乃結美の通学時などに登場する駅(輝日南駅)のモデル(聖地)は西武中井駅とされています。現在は改修工事が進みアニメと同じ姿を見ることが出来なくなっておりますが、Wikipedia内の画像(下図)とアニメを見比べてみると、駅名標などが似ている事が確認できます。

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中井駅 - Wikipediaより

  これらのことから、輝日南のモデルである銚子市を通る総武本線と、輝日南駅のモデルである中井駅を通る西武線を融合させた結果、このような車両が誕生したのではないかと推測できます。しかし実際のところE217系総武本線の中では東京-成東間でのみ運行され、銚子までいかないんですよね(困惑)

 またアニメ内の車両の発進音もリアルで、おそらく中央総武緩行線で現役のE231系900番台に搭載された日立製作所製のインバータの音ではないかなと思っています。

 

まとめ

 いままで多くの作品にて実在する電車の車両が登場してきましたが、この作品にみられるような融合型はなかなかにレアケースであると思われます。

 今後は過去のJ.C.STAFF制作アニメを参考にしてより詳しい解明をしていきたいと思います。

 

 ところで、セイレンアマガミと同じ輝日東高校が舞台になってますけど、アニメ版キミキス第23話で相原や咲野の輝日南高校サッカー部が対戦した輝日南東高校が今後登場することは果たしてあるのでしょうか...?